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(日勤 夜勤 主婦 シフト制)ADHD 多機関連携と保護者支援・職員のセルフケア

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(日勤 夜勤 主婦 シフト制)ADHD 多機関連携と保護者支援・職員のセルフケア

(日勤 夜勤 主婦 シフト制)ADHD 多機関連携と保護者支援・職員のセルフケア

2026/08/01

「OWLさるびあ」の疾患研修シリーズ。今回はADHD(注意欠如・多動症)支援の締めくくりとして、ご本人の生活基盤を安定させるための【多機関連携・保護者(ご家族)支援・職員のセルフケア】について学びます。

ADHDのある方は、行動力や発想力に恵まれている反面、衝動性や不注意から「金銭トラブル」「職場・人間関係の摩擦」「生活の乱れ」が突発的に起こりやすい特徴があります。

グループホーム単体で抱え込まず、医療・就労先・ご家族と面で支えるネットワークを構築し、支援者自身の疲弊(バーンアウト)を防ぐ体制を整えていきましょう。

 

1. 突発的なトラブルを防ぐ「多機関連携」

ADHDのある方の生活支援では、日常の小さな困りごとが大きくなる前に、関係機関で速やかに情報を共有し、同じルールやツール(仕組み)を運用することがカギとなります。

                       【ADHD多機関支援のネットワーク】

  [医療機関(主治医)] ーー 薬物療法(服薬管理) ーー▶ [グループホーム]
          ▲                                                 │
          │                                                 │
  [相談支援専門員] ーー トラブル予防・全体調整 ーー▶ [就労先・デイケア]

 

💡 連携で押さえるべき3つのポイント

  • 服薬管理の正確な共有(医療連携):

    ADHDの治療薬(コンサータ、ストラテラ、インチュニブなど)は、服薬タイミングや飲み忘れが生活のパフォーマンス(不注意・衝動性)に直結します。飲み忘れの傾向や副作用(食欲不振、睡眠影響など)を主治医へ正確に伝えます。

  • 金銭・生活スケジュールの統一(就労・相談連携):

    衝動買いや給料日の散財を防ぐため、就労先・相談支援専門員と「手渡す小遣いの単位(日分割・週分割)」や「買い物のルール」をあらかじめ統一しておきます。

  • 「失敗の予兆」の早期共有:

    「最近部屋が急に散らかり始めた」「遅刻が増えた」などの不注意の増強は、過度の疲労やメンタル不調のサインです。早い段階で就労先や医療と連携します。

 

2. 保護者(ご家族)への支援と向き合い方

ADHDのある方のご家族は、ご本人の幼少期から「片付けられない」「忘れ物が多い」「ケガやトラブルが多い」ことで周囲から責められ、深い疲労感と疲弊、自己責めを抱えてこられたケースが少なくありません。

ご家族の心理的状況とアプローチ

ご家族の状況・心理 スタッフの望ましい関わり方
「また何か問題を起こすのでは」という過度な不安 トラブル連絡だけでなく、**「今日こんな良い行動(スモールプレイズ)がありました」**というポジティブな日常を積極的に伝える。
長年の経験から「厳しく言わないとダメ」という固定観念 責める関わりは自尊心を下げることを説明し、「厳しく言う代わりに、アラームやメモ(仕組み)で解決できた事例」をご家族と一緒に体験・共有する。
ご家族自身の疲弊・レスパイト(息抜き)の必要性 ホームに任せてもらうことでご家族自身の生活や休息を確保してもらい、「親なき後」を見据えた自立のプロセスを共に歩む。

関わりの心得: ご家族を「指導・修正する対象」と捉えるのではなく、これまで長年工夫を重ねてきたご苦労に敬意を払い、**「本人の得意・不得意を一番知っている協力者」**として連携します。

 

3. 支援者のバーンアウト(燃え尽き)を防ぐ「セルフケア」

ADHDのある方の衝動的な怒りや、度重なる忘れ物・約束の反故、部屋の散らかりなどに連日対応していると、スタッフ側も感情的に疲弊し、「またか…」とイライラが募りがちです。

支援者が陥りやすいストレス要因

  • 感情の振り回され: 衝動的な発言や感情の起伏を正面から受け止めてしまい、感情労働の限界を迎える。

  • 「私がちゃんとしなきゃ」という抱え込み: 片付けやスケジュールの管理をスタッフがすべて代行しようとしてオーバーワークになる。

現場で実践する3つのセルフケアルール

 

1.「行動の課題」と「本人の人格」を切り離す:視点の分離。

忘れ物や衝動的な態度は「悪気」ではなく「脳のワーキングメモリ・ブレーキの特性」です。「自分を軽視しているから」と個人的に受け止めず、客観的に観察する視点(リフレーミング)を持ちます。

2.代行しすぎず「本人の仕組み化」を支援する:課題の分離。

スタッフが代わりに片付けたり準備したりするのではなく、「本人がツール(アラームやラベル)を使ってできる環境」を作ることに徹し、過度な抱え込みを防ぎます。

3.感情的になりそうな時は「担当交代」をコールする:チームでカバー。

イライラや疲弊を感じたら無理をせず、周囲のスタッフに「少し交代してください」とSOSを出せる、風通しの良いチーム環境(心理的安全性)を作ります。

 

スタッフの皆様へ

ADHDのある方への支援は、「本人の努力」に頼るのではなく、「環境と仕組み」で支えることが本質です。

そして、その環境を支えるスタッフの皆様自身が、穏やかな気持ちで支援を続けられることが何よりも大切です。

医療、就労先、ご家族、そしてホームの仲間同士で助け合いながら、一人で背負わない持続可能なサポートを実践していきましょう!

 

まとめ

  • 多機関連携: 服薬状況や金銭・スケジュールの統一ルールを関係機関と共有し、早期対応につなげる。

  • ご家族支援: これまでのご苦労をねぎらい、トラブル報告だけでなくできたこと(肯定的な変化)を共有してパートナーシップを築く。

  • セルフケア: 代行しすぎない「課題の分離」、チームでのタイムリーな連携・交代で疲弊を防ぐ。

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