労働基準法に基づく「夜勤割増賃金」と「深夜手当」の正しい計算方法
2026/11/04
【労基法解説】夜勤割増賃金・深夜手当の正しい計算方法と知っておくべき注意点
「グループホームの夜勤バイトで働く予定だけど、深夜手当ってどう計算されるの?」
「時給1,100円の場合、22時以降の給与はいくらになるのが正しいの?」
福祉施設やグループホームで夜勤専従・シフト勤務として働く際、最も気になるのが「夜勤手当・深夜割増賃金」の仕組みです。
労働基準法では、夜間帯の勤務に対して「25%以上の割増賃金」を支払うことが義務付けられています。しかし、基本時給への上乗せ計算や、残業(時間外労働)が重なった場合の計算方法など、正確なルールを理解している方は意外と多くありません。
今回は、労働基準法に基づく「深夜手当(深夜割増賃金)」の正しい計算方法と実務上の注意点を、具体例を交えて分かりやすく解説します!
1. 労働基準法における「深夜労働(深夜手当)」の基本ルール
まず押さえておきたいのが、法律で定められた「深夜時間帯」と「割増率」の基本原則です。
【深夜割増賃金の基本原則(労働基準法第37条)】
・対象時間帯:午後10時(22:00)〜 翌朝5時(5:00)
・法定割増率:通常の賃金の「25%以上」を上乗せして支給
たとえ求人票や雇用契約書に「夜勤手当」と一括で記載されていても、22:00〜翌5:00までの間に働いた時間に対しては、必ず「基本時給 × 1.25」以上の金額が支払われる必要があります。
2. 【具体例で解説】深夜手当・夜勤割増賃金の正しい計算ステップ
実際に時給制で働くパート・アルバイトスタッフを例に、具体的な計算手順を見ていきましょう。
💡 例:基本時給 1,100円で勤務した場合
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通常時間帯(5:00〜22:00)の時給: 1,100円
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深夜時間帯(22:00〜翌5:00)の時給: 1,100円 × 1.25 = 1,375円(※1時間あたり275円の手当が上乗せ)
📊 シフト例:16:00〜翌9:00(拘束17時間/実働15時間・休憩2時間)の場合
例えば、16:00から翌9:00までの17時間拘束(うち深夜帯に2時間の仮眠・休憩をとった実働15時間勤務)のケースで計算します。
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昼間帯の実働時間(22時前・5時以降): 16:00〜22:00(6時間)+ 5:00〜9:00(4時間)= 計10時間
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10時間 × 1,100円 = 11,000円
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深夜帯の実働時間(22:00〜翌5:00・休憩2時間を除く): 計5時間
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5時間 × 1,375円(1.25倍)= 6,875円
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さらに「時間外労働(残業)」が発生する場合(法定1日8時間を超える部分):
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実働15時間のうち、8時間を超える「7時間分」に対しては、時間外割増(25%増)が適用されます。
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深夜+時間外が重複する時間帯(22:00〜翌5:00のうち8時間を超えた部分)は、割増率が合算されて「50%増(1.50倍)」となります。
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計算のまとめ(実働15時間の場合): 基本賃金分 + 深夜割増分(25%) + 時間外割増分(25%)= 正確に法律に基づいた高収入が得られる仕組みになっています。
3. 間違いやすい!夜勤割増賃金の3つの注意点
給与計算や求人比較を行う際に、注意しておきたいポイントです。
① 「仮眠・休憩時間」は労働時間に含まれない
22:00〜翌5:00の間であっても、「完全に仕事から離れて身体を休めている仮眠・休憩時間」については賃金の支給対象外となります。ただし、「ナースコールや電話が鳴ったら対応しなければならない待機時間(手待時間)」は労働時間とみなされ、給与・深夜手当の支払対象となります。
② 「定額夜勤手当」と「深夜割増賃金」の関係
事業所によっては「夜勤1回につき手当5,000円支給」といった定額の手当を支給している場合があります。 この場合でも、定額手当の額が「法定の深夜割増賃金(25%分)の合計額」を下回っている場合は違法となり、不足分を追加で支払う必要があります。
③ 1ヶ月変形労働時間制が採用されている場合
グループホームなどの福祉施設では「1ヶ月単位の変形労働時間制」が採用されていることが一般的です。この場合でも、「22:00〜翌5:00の深夜25%割増」というルールは絶対に免除されません。
4. まとめ:正しい労務管理と安心の待遇で働ける環境を選ぼう!
夜勤専従やシフト夜勤は、深夜割増賃金(25%増以上)や時間外手当が正しく計算されることで、短期間・少回数でも効率よくしっかり収入を得られる魅力的な働き方です。
働くスタッフにとっても、雇用する事業者にとっても、「労働基準法に基づいた透明性のある適切な給与計算」が行われているかどうかは、安心・信頼して長く働き続けるための最重要ポイントとなります。
札幌市豊平区(中の島・福住・西岡エリアなど)で障害者グループホームを展開する「OWLさるびあ」では、法令を順守したクリアな労務管理・給与体制と、安心のフォロー体制を整えています。
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住所 : 北海道札幌市白石区川北二条1丁目4−6
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