(障がい者グループホーム 世話人 日勤)器質性精神障害について
2026/06/20
器質性精神障害(きしつせいせいしんしょうがい)とは、脳の組織そのものに物理的なダメージや変化が起きたり、身体の病気が原因で脳の機能が正常に働かなくなったりすることで引き起こされる精神症状の総称です。
心が原因のストレス性疾患などとは異なり、「体に明確な原因のベースがある」のが大きな特徴です。
主な原因
原因は大きく分けて2つのタイプに分類されます。
1. 脳そのものの病気・ダメージ(狭義の器質性精神障害)
脳の構造自体が直接傷つくケースです。
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脳血管障害: 脳梗塞や脳出血など
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変性疾患: アルツハイマー型認知症やパーキンソン病など
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頭部外傷: 交通事故や転倒による脳挫傷など
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その他: 脳腫瘍、脳炎(ウイルスの感染など)
2. 身体の病気の影響(症状性精神障害)
脳以外のが原因ですが、めぐりめぐって脳の働きを乱してしまうケースです。
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内分泌・代謝の異常: 甲状腺機能低下症や低血糖、肝不全、腎不全(尿毒症)など
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自己免疫疾患: 全身性エリテマトーデス(SLE)など
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外因性の物質: アルコール、薬物、特定の医薬品の副作用など
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よく見られる症状
ダメージを受ける脳の部位や原因によって症状は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の3つに集約されます。
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認知機能の障害: 物忘れ(記憶障害)、見当識障害(時間や場所、人がわからなくなる)、理解力や判断力の低下。
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意識の障害(せん妄): 急に意識がぼんやりし、幻覚を見たり興奮したりする状態(特に夜間に悪化しやすいのが特徴です)。
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人格や感情の変化(精神症状): 怒りっぽくなる、感情の起伏が激しくなる、意欲が低下して引きこもる、うつ状態、あるいは「だまされている」といった妄想や幻覚。
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治療とケアの基本的な考え方
もっとも重要なのは「根本にある原因(原疾患)の治療」です。
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身体の治療が最優先: 例えば、脱水や低血糖、甲状腺の病気が原因であれば、その治療を行うことで精神症状が劇的に改善することがあります。
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対症療法: 興奮や不眠、強い不安などに対しては、脳の負担にならないよう配慮しながら精神科のお薬(抗精神病薬や抗うつ薬など)が少量ずつ使われることがあります。
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環境調整とサポート: 脳がダメージを受けているため、環境の急激な変化に弱い傾向があります。できるだけ規則正しい生活リズムを保ち、本人が安心できる環境を整えるケアが欠かせません。
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