(豊平区 福住駅 西岡 夜勤)ダウン症~眼科疾患と耳鼻咽喉科疾患~
2026/07/18
「OWLさるびあ」の疾患研修シリーズ。今回は、利用者様の日常生活の「見えにくさ」「聞こえにくさ」に直結する【眼科疾患】と【耳鼻咽喉科(じびいんこうか)疾患】について学びます。
ダウン症のある方は、独特の顔立ちの骨格(目や耳の構造的な狭さ)により、目と耳のトラブルを非常に高い確率で合併しています。
問題なのは、本人が「見えない状態」「聞こえない状態」に慣れてしまっており、それが普通だと思っているため、自分から不調を訴えることがほとんどないという点です。スタッフの皆様が「もしかして見づらいのかな?」と気づいて環境を整えるだけで、ホームでの暮らしやすさが劇的に向上します。
1. 👁 目がかすむ、ピントが合わない「眼科疾患」への配慮
ダウン症のある方は、つり上がった目や内側の皮膚のひだ(蒙古ひだ)といった特徴的な骨格に加え、目のレンズや神経にトラブルを抱えやすい体質です。
⚠️ 現場で警戒すべき大人の3大眼科疾患
-
若年性白内障(はくないしょう):
通常は高齢期に起こる目のレンズ(水晶体)の濁りが、ダウン症の方は20代〜40代という若さで急速に進行することがあります。
-
極度の屈折異常(強い近視・遠視・乱視):
ピントを合わせる力が弱く、周囲の景色や文字がかなりぼやけて見えているケースが多々あります。
-
円錐角膜(えんすいかくまく):
目の表面の膜(角膜)が中央に向かって尖ってくる病気です。思春期以降に起こりやすく、視力が急激に低下します。
🦉 現場で見落としてはならない「見えづらさのサイン」
-
テレビや本に、顔を数十センチまで極端に近づけて見ている。
-
歩くときに、床のちょっとした影や模様、段差の手前で立ち止まり、足元を過剰に怖がる。
-
物を受け取るときに、手元が合わずに空振りをしたり、物をよく落としたりする。
-
目を細める、頻繁に目をこする、眩しそうに顔をそむける。
2. 👂 音がこもる、指示が通らない「耳鼻咽喉科疾患」への配慮
耳鼻科領域は、ダウン症支援において最も「誤解」を生みやすい場所です。ダウン症のある方は、耳の穴(外耳道)が生まれつき非常に狭く、さらに免疫系の特徴から耳や鼻の粘膜に炎症が起きやすい特徴を持っています。
⚠️ 現場で警戒すべき耳・鼻のトラブル
-
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうげん)と難聴:
耳の奥に液体が溜まる中耳炎を繰り返すことで、大人になっても「軽度〜中等度の難聴(水の中にいるように音がこもって聞こえる状態)」の人が半数以上を占めると言われています。
-
耳垢栓塞(じこうせんそく):
耳の穴が狭く、自浄作用(耳垢を外に出す力)が弱いため、耳垢がコンクリートのようにカチカチに詰まって耳を完全に塞いでしまうことが本当によくあります。これだけでさらに耳が聞こえなくなります。
-
慢性副鼻腔炎(蓄膿症):
鼻の奥の空洞が狭いため、鼻水が溜まりやすく、常に鼻が詰まって口呼吸(Opened Mouth)になりがちです。これが前述の睡眠時無呼吸症候群を悪化させます。
🛠 現場での具体的対応(声かけと環境の工夫)
「何度言っても聞いてくれない」「無視された」と感じるとき、本人の耳にはスタッフの声が届いていない可能性があります。以下の手順をホームの共通ルールにしましょう。
1.正面に回り込み、目を合わせてから話し始める:視覚を捉える。
後ろや横からいきなり話しかけても、音の方向が聞き取れず驚いてしまいます。必ず本人の視野(正面)に入り、トントンと肩を優しく叩いて、こちらを向いてから話し始めます。
2.少し「低い声」で、短くゆっくり伝える:音域を合わせる。
高くて早い声は、難聴のある方にとって非常に聞き取りにくい音です。いつもよりワントーン低い声を意識し、「ご飯だよ」「靴を履こうね」と一言ずつ区切って伝えます。
3.テレビや周囲の「雑音」を消す:環境を整える。
難聴があると、ガヤガヤした雑音の中から「スタッフの声だけ」を拾い上げることが難しくなります。大事な話をするときは、テレビの音を消す、静かな部屋に移動するなどの配慮をします。
3. 20〜60代スタッフの皆様へ:「伝わらないストレス」を解消する鍵
ダウン症のある方がホームで「頑固に動かなくなってしまったとき」や「急にパニックを起こしたとき」、その引き金が実は「周りの音が聞き取れず、何をしたらいいか分からなくて不安だったから」あるいは「景色がぼやけて見えて、歩くのが怖かったから」というケースは少なくありません。
もし私たちが、霧がかったような視界と、水の中にいるようなこもった音の世界で暮らしていたら、急に背後から腕を引っ張られたり、大声で急かされたりしたら恐怖を感じますよね。
-
「Bさんが作業を拒否するのは、手元が見えにくくて疲れるからかもしれない。手元を照らすライトを置いてみよう」
-
「Cさんが返事をしてくれないのは、テレビの音にかき消されて聞こえていないだけかもしれない。正面から低めの声で言ってみよう」
-
「定例の訪問診療のときに、耳鼻科や眼科の定期受診も組み込んでもらおう」
皆さんがこうして「見え方・聞こえ方」のフィルターを想像して関わることで、利用者様の安心感は劇的に高まり、理由のないイライラや拒否はすっと減っていきます。これで五感のケアまで網羅できましたね!
まとめ
-
眼科ケア: 20〜40代での若年性白内障や強い屈折異常に注意。「極端に近づいて見る」「段差を過剰に怖がる」サインを見逃さない。
-
耳鼻科ケア: 外耳道が狭く、耳垢が詰まりやすい。半数以上がこもって聞こえる難聴を抱えている前提で支援する。
-
関わり方: 正面から目を合わせ、周囲の雑音を減らした状態で、ワントーン低い声でゆっくりと伝える。
-
目と耳のケアを学んだことで、ダウン症のある方のQOLを支える医学的知識がさらに完全なものになりました!
----------------------------------------------------------------------
障がい者グループホーム OWLさるびあ
住所 : 北海道札幌市白石区川北二条1丁目4−6
電話番号 : 090-7057-8458
OWLさるびあ西岡
住所 : 北海道札幌市豊平区西岡二条4丁目7−18
電話番号 : 011-827-1191
OWLさるびあ中の島
住所 : 北海道札幌市豊平区
中の島二条 2丁目1-20エスポアールハイツ
電話番号 : 070-6998-6679
OWLさるびあ福住
住所 : 北海道札幌市豊平区西岡5条1丁目2−8
電話番号 : 090-1815-9813
札幌市の障がい者グループホーム OWLさるびあで求人
札幌市でOWLさるびあ西岡の求人
札幌市のOWLさるびあ中の島で求人
札幌市にあるOWLさるびあ福住で求人
豊平区にあるグループホーム
札幌市で働くパートスタッフ
札幌市での世話人としての仕事
札幌市の未経験歓迎の仕事
札幌市で取り組む夜勤シフト
----------------------------------------------------------------------